実録 現場奮闘記 三重② 消え去ったのは工事区分 編

こんにちは。

倉持建設工業、東京オフィスです。

特にネタが思いつかないので、今日も引き続き、現場奮闘記三重編をお送りいたします。


(前回のあらすじ)

電気工事の仕事で意気揚々と現場に来てみたら、電気工事なんて全然始められる状況じゃなかった。あと一週間しかなかった。基礎の型枠組んでた。


「どうすんだよ、これ。。。」


どうするもこうするもない。元請けの人たちに話を聞くと、いろいろ問題が起きて、工事の着工が遅れて、工事自体も遅れて、だらだらだらだらと進捗を追っている間に、1か月がたち、時間があと一週間しかなくなってしまったとのこと。

ふむふむ。

なるほど。

それはあれですね。

控えめに言ってですね。

■んでいただけないですかね(自主規制)?


と言っても、僕たちにもできることは何もありません。ないよね?帰るよね?

するとうちの工事監督がこんなことを言い始めました。


大岩「とりあえず、杭とブロックを間配るか」


え?


それに続くように、電気工事で来ていたS井さん(SはドSのS)が、こんなことを言い始めました。


S井「ほな、僕らは架台組んでいきましょかね(関西人)」


え?


大岩「いいから山﨑は図面見てストリング拾え。杭打ち終わったとこからパネル並べていくんだから」


え?


やんの?


まじで言ってんの?


ここから?ここから始めるの?


560kW あんだよ?


あと一週間しかないんだよ?


僕の心の声が聞こえていないのか(そりゃそうだ)、各員は自分たちの役割を手早く把握し、散会して作業に取り掛かります。

うちの工事監督に至っては、ばらばらに動いていた他業者を組織しなおし(どこにそんな権限が)、見る見る現場を立て直していきます。


「ここの配管入れとかないと、もうパネル入れちまうぞ!」

「なんでそっちに持っていくんだよっ!見りゃわかんだろうがっ!」

「そんなとこから掘ったらキャタフォークの逃げ場がないだろうがっ!もう、いい!降りろっ!貸せっ!」


罵声と怒号が飛び交います。

うちらのチームはさっき来たばかりなのになんでこんなに偉そうなんでしょうか?

元請け社員と言えば、その辺でなんかおたおたしています。

もう、なんか邪魔にならなければどうでもいいです。


僕はN村さんという電気屋上がりの元請け社員と打ち合わせし、連係までの手順を確認します。うん、あれだな。ガチで時間ないな。

仕方がないので、優先する工事内容を手早く決め、複数の工程を並行して回し、とにかく幹線側から工事を追っていきます。


時折、眼下に広がる広大な渓流でキャンプする大学生たちの、きゃっきゃという声が聞こえてきます。

僕たちは、このくそ暑い中いったい何をやっているんだろう。


まったく罪のない大学生たちに対して沸き起こる殺意を押し殺し、僕はせっせと配管を入れていくのでした。


(電気屋さんが組んだ架台。一瞬でパネルのパレットが間配られている。忙しすぎて写真が全然残っていない)


(続く)

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