実録 現場奮闘記 三重③ 関西のホットな夏休み 編

こんにちは。
倉持建設工業、東京オフィスの山﨑です。

本稿に登場する大岩さんから一昨日クレームの電話がありました。

「なんで俺だけ実名なんだ」

これには訳があって、最初「O岩」と書いてみたんですが、結局読みが一緒で、全然隠せてないので、じゃあ、まぁいいかと思って実名で行きました。
今後も実名で行きたいと思います。
#ぶれない方針


さて、続きを書いていきます。

もはや工事区分も工事範囲もあいまいな中で、各人が全力で工事に挑みます。
そんな中、元請け会社の役員が、お盆中なのに毎日代わる代わる来て、不安そうに進捗を確認していくという非常事態。
不安なのはわかりますが、手を止めている暇がありません。
邪魔してくるのは、水辺の大学生たちで十分です。
#とばっちり

ひたすら、置き基礎を配り、置き基礎を据え、杭基礎を配り、杭基礎を打ち込み、架台を間配り、架台を組み、パネルを間配り、パネルを貼ることの繰り返し。
もう、びっくりするくらい電気工事屋の仕事ではありません。

それでも、できたところからガンガン配線していって、パネルつないでいって、ようやく先が見えたころ、現場に一本しかない管理用通路から悲鳴が聞こえてきました。

「キャタフォークのキャタが切れたっ!」

ええっ!?そんなことある!?

見れば、3tあるキャタフォークが悲しげに道のど真ん中で停止しています。
いや、泣きたいのはこっちです。

その後も、いろいろありましたが、皆の死ぬほどのがんばりによって、なんとか21日の連係に間に合ったのでした。
いやぁ皆がんばった。めでたしめでたし。

「大岩さん、山﨑さん」

そこに、元請けのN村くんが駆け寄ってきました。
いやぁがんばったね。お疲れ様。
そういう気持ちでハグの一つもしようかという気分の中、彼はこう言いました。

「滋賀の現場二つと、岩出(大阪のはしっこ)の現場1つが、9月中までに終わらないといけないんですけど。。。」

いや、殴られたいの?ぐーで?
え?一か月であと3現場終わらせないといけないの?

「いえ、正確には、9末までに、水上の現場が一つと、行政管理用地上の現場が一つあります」

え?馬鹿なの?それって、え?終わるの?

「仕方ない。移動するか。とりあえず宿を取ろう」

えぇっ?

それから一か月。
ひたすらうちの人たちは関西中を転々として現場をこなしていきました。
下請け会社の管理者から何度も電話がかかってきました。

「山﨑さん、うちの作業員は今日はどこにいるんでしょうか?」

知りません。
関西のどこかです。

しかし、三重のこの現場。
電気工事をするのに、くい打ちから始めることになるというこの現場。
さすがにこの現場よりひどいことはないだろうと思っていた若かった僕たち。

世の中下には下があるということを、翌年知ることになるのでした。

実録 現場奮闘記 相馬① マイナスから始まる現場 編 に続くかもしれない


(携帯を漁っていたら、真っ暗な写真が。。。あまりに心細くて写真撮影した若松駅の様子。11/6、僕は北九州にいたようです。もう、この年は何現場やったか覚えていません)

コメント