どうすれば子どもたちを救えるか?

こんにちは。
倉持建設工業、東京オフィスの山﨑です。

9月15日に発表された、ユニセフの「レポートカード16」では、先進国の子供の幸福度について報告されています。
日本の子どもたちの幸福度は、総合順位で20位でした(38カ国中)。
先進国では最低です。
日本が特異なのは、精神的幸福度、身体的健康、スキル、という三つの指標のうち、身体的健康は一位だということです。

身体的健康に対するユニセフの評価はこうです。

「日本の子どもの死亡率はとても低く、これは、効率的な医療・保健制度を有していること、また、5~14歳の子どもの主要な死因が事故であることを考えると、日本が安全面でもすぐれていて事故から子どもを守れていることも示しているでしょう。過体重・肥満については、多くの国でその割合が急増していますが、日本は2位に大きく差をつける1位で、これは食習慣やライフスタイルなどによるものでしょう。他の国々は、日本から学ばなければなりません。」

日本は、子どもの身体的健康を考えれば、世界一子育てに適した国だと言えそうです。

一方、精神的幸福度に対するユニセフの評価はこうです。

「日本は、生活に満足していると答えた子どもの割合が最も低い国の一つでした。生活全般への満足度を0から10までの数字で表す設問で、6以上と答えた子どもは、日本では62%のみでした。6以上ですから、それほど高いレベルではないはずなのですが、62%だったのです。自殺率も平均より高く、その結果、精神的幸福度の低いランキングとなりました。」

また、スキルに関しての評価はこうです。

「学力の指標である、数学・読解力で基礎的習熟度に達している子どもの割合では、日本はトップ5に入ります。一方で、社会的スキルをみると、ここにも両極端な傾向を示す日本のパラドックスが見てとれます。「すぐに友達ができる」と答えた子どもの割合は、日本はチリに次いで2番目に低く、30%以上の子どもが、そうは思っていないという結果だったのです。」

どうして日本の子どもたちは、精神的な幸福度が低く、また社会的スキルも低いのでしょうか?
例えば社会問題となっているいじめがほかの国に比べて多いのでしょうか?
しかし、世界での平均は23%なのに対して、日本で月に数回以上いじめられていると答えた子供の割合は17%です(ただし、いじめられている子どもの幸福度は世界最低)。

他の数字を見てみると、「社会」という項目にこういうものがありました。

<状況>「社会」 
困ったときに頼れる人がいる人の割合  最下位 

困ったときに頼れる人の割合・・・。
どうやらこれが大きなファクターであると考えられます。
どうして世界第3位の経済大国であるはずの日本では、子どもにとって頼れる人が少ないのでしょう?
思い起こされるのは悲惨なニュース。子どもたちが虐待によって命を落とすようなニュースです。

子どもたちが割を食うような国が、ろくな国であるはずがありません。
僕たち大人の世代が何とかこの状況を変えていかなければ。

倉持建設工業では、今後、地域の福祉政策にコミットし、子ども福祉事業を立ち上げようと考えています。
事業、と言っても収益化は考えていません。
地域の子どもたちの未来を守ることは、結果的に企業の未来を守ることになります。
まだ具体的には動き出せていませんが、早急に体制を整えていきたいと思っています。
現時点での構想は以下のようなものです。

①子どもの居場所となるような施設を作る
②子ども食堂を実施する
③建設スキルを学べる高校を作る
④中卒者、高卒者を積極的に採用し、大学に進学させる

東京オフィスからは以上です。


コメント