電気通信工事施工管理技士に挑戦しよう② 合成抵抗の計算 キルヒホッフの法則 編

こんにちは。

倉持建設工業、東京オフィスの山﨑です。

考えてみたんですが、今のペースでは絶対に勉強が終わらなそうなので、途中から過去問ばっかり解いてることになりそうですが、とりあえず今回は前回の続きです。

合成抵抗


前回はオームの法則について勉強しました。今日は具体的な計算の仕方を勉強します。

電流と電圧は普通に計算すれば出てくるんですが、抵抗は合成抵抗と言って、ちょっと特別な計算をしてあげないと値が出ません。

小学校の理科でやったと思うのですが、回路には直列と並列の回路があります。

直列回路のイラスト(電池)直列回路のイラスト(電球)

直列回路(イラスト屋さん)

並列回路のイラスト(電池)並列回路のイラスト(電球)

(並列回路 イラスト屋さん)


今のところわかるのは、イラスト屋さんにない画像はまじでないということだけですが(まじではんぱない)、

電池が+とーで数珠繋ぎになっているのが直列。

+と+、-と-で分けてつないでるのが並列ですね。

負荷である電球も、同じように並列と直列でつなぐことができます。


で、右側のイラスト、電球が直列・並列でつないである場合なのですが、


 

となります。

いやぁ、わかりにくい。直列は足してやればいいだけなんですが、問題は並列。

たぶん並列の計算は、電気工事士が躓く最初の難所だと思います(僕だけ?)。

たぶん問題解いた方がわかりやすいと思うので解いてみましょう。


問題2

 下図に示す抵抗R[Ω]が配置された回路において、AB間の合成抵抗値R0[Ω]の値として、適当なものはどれか。

(1) ¼ R

(2) ½ R

(3) 2R

(4) 5R


たぶん所見の人には絶望しかないと思いますが、これは一か所づつ解いていけば結構簡単です。

まず、図の中には3並列ありますが、一番上はRです。一個しかないので。

で、2番目と3番目がそれぞれ2Rですね。これは直列しているので、単純に足し算です。


そうすると、Rと2Rと2Rの並列回路ということがわかります。


さっきの式に当てはめると、


1を1/R + ½ R + ½ Rで割った数ということになります。

ちなみに、1を何かで割った数を、その何かの逆数と言います(½ は2の逆数)。


1/R + ½ R + ½ R =   2 /R となるので(普通に分数の計算です)

2/Rの逆数が正解です。

逆数というくらいなので、分子と分母をひっくり返せばいいので、

答えは½Rです。

電気回路の計算で、この逆数計算は死ぬほど出てくるので、覚えておいてください。


キルヒホッフの法則

これはまじで理解不能かもしれないのですが、本当にこれ理解しないといけないんでしょうか?電検の勉強してるとき(落ちた)、このキルヒホッフ使うのが本当に嫌いでした(重ね合わせも嫌い)。

キルヒホッフには第一と第二の法則があるのですが、大事なことは、この世には電源が2つある回路が存在するという、意味不明なことを乗り越えないといけないことです。
これはまじで頭痛い。
ただ、電気理論ではともかく、通信の世界ではガチで当たり前にそういう装置があるらしいので、がんばって慣れましょう。

これ、実際の問題でやりましょう。


8Vと5Vという二つの電源が出てきますが、目の錯覚ではありません。現実です。こういうのがたくさん出てくるそうなので、捨てれる人は計算問題は捨てましょう(暴論)。


あのままではキルヒホッフの法則が使えないので、このように式を変形して考えます。何故かは聞かないでください。キルヒホッフの法則を利用して問題を解くには、こうするしかないのです(役に立たない)。

まず、キルヒホッフの第一法則ですが、電流 I1+I2=I3となります。
わけわかんないと思うのですが、8Vの電圧源から流れている電流I1と、5Vの電圧源から流れている電流I2は、I3で合流するので、I1とI2の合計がI3にならないとつじつまが合わないのです。

この図で分かってもらえるといいのですが。。。とにかく、I1+I2=I3です。

つぎに、キルヒホッフの第2法則で、


こういう閉じた2つの回路として考えると、左側の回路の電圧の和は8Vで、右側の回路の電圧の和は5Vになる、というものです。
ええっと、僕の説明が相当わかりにくいと思うのですが、そういうものだと思ってください(爆)。

前回オームの法則の話をしましたが、E(電圧)=I(電流)R(抵抗)なので、

負荷R1にかかる電圧は、R1xI1です。
負荷R3にかかる電圧は、R3xI3です。
この二つの負荷は直列しているので、

(R1xI1)+(R3xI3)=8 となります。

同様に負荷R2にかかる電圧は、R2xI2なので、

(R2xI2)+(R3xI3)=5 となります。


R1=4、R2=2、R3=2、さらにI1+I2=I3なので、


左側

(R1xI1)+(R3xI3)=8 

4xI1+2xI3=8 

I1=2-0.5xI3


右側

(I2xR2)+(I3xR3)=5 なので

2xI2+2xI3=5

I2=2.5-I3


I1+I2=I3なので、

2-0.5xI3+2.5-I3=I3

2.5xI3=4.5

I3 = 1.8


I2=2.5-I3なので、

I2=2.5-1.8

I2=0.7


答えは0.7なので、(2)になります。


いや、これ出る?

これまじで、一から電気理論やる人は難しいんじゃないでしょうか。

40問中24問正答すればいい中で、この計算問題は最初の3問しか出ないようです(ざっと見)。

他の科目に自信があれば、切り捨てるのもありかもしれませんね。。。


次回は一応、コンデンサとインピーダンスをやります。

いや、これ覚えて1点だったら、割りに合わない気がしますが。。。


東京オフィスからは以上です。

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