AIが終わりを告げる職業たちへ

こんにちは。
倉持建設工業、東京オフィスの山﨑です。


最近AIの発展が目覚ましく、ありとあらゆる分野で取り入れられ、技術の蓄積とともにその利用法もどんどん高度化しています。
Googleが世に出た時、クローラと呼ばれるロボットがインターネットを巡回して検索インデックスを作っていると聞いて、何かがはっきり変わったんだなと思いました。
同じ時代、yahooは人間が手作業でHPをインデックス分けしてリンクを貼っていたのです。
AIの進歩は凄まじく、今では個人に最適化された検索結果を出してきますし、こちらが欲しそうなものをアルゴリズムが予測してレコメンドしてきます。
今後AIは様々な業界で様々な職業に終わりを告げるでしょう。
e-mailが年賀状を終わらせ、デジカメがカメラ店を終わらせ、Netflixがレンタルビデオ店を終わらせ、YoutubeがTVを終わらせたように。

2019年に三菱総合研究所が出したレポートによれば、2030年には少子高齢化で290万人もの労働者が減りますが、AIが790万人から職を奪うとしています。人口が減って尚、500万人が過剰になるのです。
逆にAIが400万人に新たな職を生み出すとしています。あ、100万人あぶれますね。

奪われる職の内訳としては、事務職が120万人、生産職が90万人となっています。
なんと我らが建設業も人材過剰になると言うのです。こんなに人手不足人手不足言ってるのに、あとたった10年で人があぶれてしまうと言うのです。
でもレポートによれば、建設業の場合職そのものがなくなるわけではありません。仕事の内容がまるで変わってしまうと言うのです。

考えてみれば、重機はすでに半自動化できています。普及には課題がありますが、自動運転が可能になる時代もそう遠くはないでしょう。
つまり建設業においては、どうしても手で行わざるを得ない作業(荷縛り、玉掛け、養生など)か、CAD図面を作図し、重機等作業機械を適切に運用する仕事かが残ることになるでしょう。

悲惨なのは事務職です。
いわゆるルーティンワークは全滅します。特にキーボードで情報を入力するような職業は消えるでしょう。
銀行、証券、金融、不動産、士業職などは、AIに蹂躙されるに違いありません。

では逆にどういう職業が不足するのでしょう?人材が不足する分野の方が就職しやすく待遇もよいはずです。
同レポートによれば、それは専門技術者だと言います。
専門技術者が170万人不足すると言うのです。
なんだ、じゃあ施工管理は安泰だなと思った建設業のあなた。
そこにはこう但し書きがあります。
「技術革新をリードしビジネスに適用する人材が不足」と。


つまりここでいう専門技術者とはただの技術者だはありません。

最新のデジタル技術に精通し、自分の仕事に落とし込みできる人材ということです。

例えば測量で言えば、ただの測量士やGNSSを使えるだけの人に仕事はありません。
GNSSを活用して、作図をしたり管理業務を行ったりして、自ら業務を効率化できる人材です。
測量自体はドローンを飛ばせばやってくれます。点群処理もどんどん技術が進んで自動化されるでしょう。
必要なのは、その技術を使って何をするかで、それこそが人間にしかできない仕事です。

これから、はっきりと実力が評価される時代が来ます。求められるのは、自分で目標を設定し、課題を洗い出し、問題を解決する能力です。

自分がどう言った能力を身につけるべきか、よくよく考える必要がありそうです。

東京オフィスからは以上です。

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