シン・ドカタ 第二章 ロボティクスが破壊する事務職、新生するドカタ

誰もが幼い頃夢描いたSFの世界。

人間とロボットがともに生きる未来像。

そうした未来がもうやってきている。しかしそれはユートピアからは程遠いかもしれない。



ロボットによる労働は製造業で始まった。工業ロボットと呼ばれる作業機械が人間の仕事を代行するようになり、人間はそのロボットの管理か、ロボットでは煩雑すぎてコストがかかりすぎる仕事をするようになった。

その発展も目覚ましい。

この動画では、テスラのModel3の工場内の様子を見ることが出来るが、作業員が殆ど存在せず、ロボットアームが生き物の様に縦横無尽に動く様は、まるでSFそのものだ。だが、これは今この瞬間も世界中で起きている現実である。


ロボットはソフトウェアの世界でも大いに活躍している。ボットと呼ばれる自動応答システムや、検索エンジンのクローラなど、ロボットは人の単純労働をソフトウェアの世界でも代替してきた。

だが、長らくプロセスとソフトウェアの間をつなぐのは人間で有り続けた。PCにログインして、メールをチェックし、必要な情報を得て表計算ソフトに入力したりメールを返信したりする作業は、ロボットには不向きと思われてきたからだ。

RPA(Robotic Process Automation)は目覚ましい発展を遂げている。今やRPAは、自らPCにログインして、メールをチェックして請求書や注文書を作成したり、相手が求める内容を返信したりと、完全に人間のように仕事をするようになった。

PCの画面を通せば、あなたが相手をしている相手が人間かロボットかはもはや問題ではない。

少なくとも、ビジネスにおいては。


これが人類が望んだ未来のその果てか?

それは我々には分からない。

だが、否応もなく時代は現実を超えてやってくる。

この世から、事務職を破壊しにやってくる。

かつて製造業をロボット化したように。

未来にあらゆることをロボット化するように。

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