エンタメデイ 映画① 『シン・ゴジラ』 礼はいりません。仕事ですから 編

こんにちは。

倉持建設工業、東京オフィスの山﨑です。

金曜日はエンタメデイ。

今日はこの映画を紹介したいと思います。

ネタバレ注意!!



2016年公開。ゴジラシリーズ第29作。12年ぶりの本邦ゴジラ映画の監督はなんと、エヴァンゲリオンの庵野秀明。

基本、邦画は見ないんですが、ゴジラとガンダムは別です(あと、しまじろうとプリキュアな)。

今週本当は「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」をやろうかと思って題字まで書いたんですが、とても文量的にブログに収まる気がしなかったのでやめました(邪気が来た)。


ということで、シン・ゴジラ。日本では大人の事情で、ゴジラ対デストロイヤー以来の作品となります(ちなみに僕が一番好きなのはゴジラ対ビオランテです。白神博士はまじで頭おかしくて好きです)。

これまでの作品とはまったく異なる世界。っていうかがちの現代日本にゴジラが来たらどうしよう、という、シムシティ以来誰もが一度は想像したことを、本気で作り込んで映画にしてしまった作品で、怪獣映画と言うよりは、半沢直樹や七つの会議のような、内政ものと思った方がおもしろいかもしれません。

政治的な駆け引きとか、政府の内情みたいなところが前半のハイライトなので、おそらくその辺の現政権への苦言みたいなのを引きずり出したくて、どこかで石破元幹事長がシンゴジラについてインタビューされてたんですが、石破さんはずっと戦車の話をしていました(インタビュアー涙目)。

何が面白いと言えばそのリアリティです。

主流の専門家の意見がことごとく覆されたり、攻撃許可がでるものの逃げ遅れた住民がいるために攻撃が中止されたり、甘い見込みから上陸を許したり、前半に起きることは、本当に実際の日本で起きそうです(てか最近起きたな)。

Jアラートが鳴るところとかは思わず笑ってしまいますが、その直後、米軍のB2爆撃機の貫通弾を食らったゴジラが、反撃で日本政府の閣僚ほぼ全員を抹殺。活動停止しますが、再度活動再開するまでにゴジラをどうにかしないと、日本が終わります。

主人公である官僚の矢口は、ゴジラを血液凝固剤で凍結する矢口プランをすすめようとしますが、米国は早々に日本を見限り、核攻撃を決断します。米国から日本を救うために招かれたはずの科学者たちがデータを見て、瞬時に核攻撃しかないと言い出して日本から離れるシーンは、なかなか絶望感があります。

だが、日本に核を落とす事だけは避けたい。

日本は、なけなしの国際交渉力を振り絞り、なんとか核攻撃のカウントを遅らせようと奔走。なりふり構わず自国を守ろうと、官僚たちが奮闘します。

ついに、プランが組みあがり、世界中のスパコンが日本を助けるために並列接続して情報を処理し(ドイツの研究所の所長のシーン胸熱)、日本中のプラントが凝固剤を製造し、特殊重機(福島第一原子力発電所の事故の際にも使用されたスーパーロングコンクリートポンプ車)を東京に集結させ、在日米軍の有志が作戦に参加し、自衛隊が、ヤシオリ作戦と命名された、その配備を終えました。

この短期間で。ありがとうございます、と礼を言う矢口に、自衛隊の財前統合幕僚長はこう返します。

「礼はいりません。仕事ですから」

男です。


作戦決行の日。

この作戦が失敗すれば、アメリカは日本を核攻撃します。

そうでなくても、ゴジラは歩く原子炉みたいなものなので、ゴジラが活動するだけで膨大な放射線がまき散らされます。

皆が必死に止めますが、矢口は前線に立ちます。自衛隊員たちの前で、矢口はこう言います。

「今回のヤシオリ作戦遂行に際し、放射線量の直撃や、急性被爆の危険性があります。

ここにいる者の生命の保証はできません。

……だがどうか実行してほしい!


我が国の最大の力は、この現場にあり、自衛隊は、この国を守る力が与えられている最後の砦です。

日本の未来を、君たちに託します。…以上です。」


日本が振り絞ったすべての知恵と力が現場に集められた。

これがだめなら日本が終わる。

果たして、日本はゴジラを止めることができるのか!


気になるあなたは、是非、映画を見てください。


東京オフィスからは以上です。

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