君のために鐘は鳴る

こんにちは。
倉持建設工業、六本木オフィスの山崎です。



一昨日昔からの友人に会い、最近どう?って聞いたら、5回目だか6回目だかの転職をしていました。
本人は自分のことを転職のプロと言っていましたが、その人の奥様の方こそ転職する夫を見まもるプロだと思います。
#きっとすごくいいひと
#よく考えたら僕も5回転職してる

ただ、転職するたびに前職のスキルを身に着けながらレベルアップしていく彼の姿は、Final Fantasy Vのようです。
#わからない人はごめんなさい

彼と会ったのは4年ほど前でしょうか。当時はクライアントでしたが、初めて自分より優秀な年下の人間と出会ったと思い、衝撃でした。
そこから理由はわかりませんが馬が合い、毎年仕事関係なく仲間内の忘年会をやっているのですが、コロナ前は彼も毎年来てくれていました。

それからどんどん成長していく彼を見ている身としては、置いてかれているとは思いませんが、自分ももっと頑張らなければいけないな、と思わされます。

僕が学生の頃は、まだ転職はネガティブなイメージを持たれていました。ひょっとしたら今でもそうかもしれません。
一社に入社し、嫌なことがあっても艱難辛苦で勤め上げるのが社会人の鑑だ、みたいなことをよく言われた気がします。

しかし、一つのことをずっと続けるリスクはどんどん上がっているなと感じています。例えば、就職した会社が自分が定年まで存在する確率は今や相当低いです。
有望な業界、はゲームチェンジでコロコロ変わります。絶対になくならないと言われていた、自動車の部品工場すら、EVの台頭でどうなるか分からないという時代です。
技術革新のスピードが速すぎて、ゲームチェンジが頻繁に起こる時代に、たった一つのことを信じて生きていくのは無理があると思います。
特にコロナ禍によって、長期的な見通しはそもそも立てづらくなりました。
5年後にコロナ以外のパンデミックが来ないという保証はありません。

これからの時代に必要なのは、鋼の強度ではなく、竹の柔軟さであると思います。
そして誰もあなたの人生の保証はしてくれません。
自分の人生に自分で責任を持つという当たり前の事が突きつけられていると感じます。

ヘミングウェイの「誰がために鐘は鳴る」をふと思い出しました。
戦争中に、橋梁の爆破作戦を命じられた男の話です。敵の作戦が変わり、男には既に橋の爆破に意味はないと分かっているのに、現場の状況がわからない国の命令は変わりません。
結局男は仲間を逃し、自分は作戦に殉じます。

そうやって死ぬことが潔く美しいのだとしたら、僕は絶対しぶとく生き汚くなってやろうと思います。

六本木オフィスからは以上です。

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